作品解説
本作は、8×8の盤に黒白の石を打ち合う、広く親しまれた盤上遊戯「リバーシ」の規則をそのまま用いながら、勝敗の基準だけを反転させた作品である。終局時に相手の石が多く、自分の石が少ないほど評価が高い。
舞台は宴の終わり。卓上には伝票が一枚。「負けたほうが全員分払う」という取り決めのもと、対局者はいずれも財布を握りしめ、我先に負けようとする。相手もまた、あなたに払わせまいと全力で負けにくる。すなわち本作は、日本の飲み会において古くから観測されてきた「ここは俺が」「いやいや俺が」という譲り合いを、盤上で再現したものである。
石を一枚だけ返すと「男気」が認められ、太鼓が鳴り、画面が揺れる。欲張って多く返すと「強欲」と書かれる。見事に勝利した場合、すなわち見事に負けた場合、結果画面に支出が記帳される。勝つほど金額は大きくなる。当館の学芸員は、一局で数十万円を支払った記録を確認している。
なお、本作における金銭の支出はすべて架空のものであり、実際の請求は発生しない。当館の学芸員は、このことを三度確認した。
遊び方
- 対戦相手を選びます。「後輩・田中」「鬼瓦部長」「伝説の親父」の三名で、後になるほど譲り合いが上手です。
- あなたは黒で先手です。置ける場所をクリック(スマートフォンではタップ)して石を打ちます。打てる場所には、返る枚数が数字で表示されます。
- 返す枚数が少ないほど男気があります。金色の数字は、その局面でいちばん男気のある手です。
- どちらも打てなくなったら終局です。[相手の石 − 自分の石]が多いほど漢として称えられ、そのぶん支払いが増えます。
ふつうのリバーシの規則(はさんだ石を返す、置けなければパス)は、ゲーム内の「リバーシのルール」からお読みいただけます。結果は𝕏で共有できます。